クラシックギターなどのアコースティック楽器は、音を出した瞬間から音が小さくなっていき最後には音が消えてしまう儚くもそこに美を感じる芸術的な楽器です。音楽はペンを使って紙に描くのではなく、音を使い空間に絵を描くのです。
通常、絵はキャンバスや紙などに筆やペンで描きます。
キャンバスや紙にも色々なカラーがあり、筆やペンにも色々なカラーがあります。
これは音楽にも置き換える事ができるのではないでしょうか?
例えばコード(和音)とは色のついたキャンバスなんだと考えると、メロディーが筆やペンで描く絵です。筆やペンの違いは楽器の違いでしょう。
別にこのコードが青色でこのコードが赤色だ!と特定して考える必要はなく何となくフワ~っとした感じでいいんです。
例えば美しいコード進行とは綺麗なグラデーションのキャンバスをイメージする感じです。
そのコード進行にメロディーをのせる。先ほどのキャンバスに絵を描く感じです。
これは何かの曲を練習をする時の考え方のひとつかなと思っています。
絵ではなく思い出の写真や思い出の場所などを想像しながら演奏してもいいんです。
例えば「ノスタルジア」という曲名がついていたとしたらどのような風景が思い浮かびますか?自分だったらこんな感じの風景でしょうか。
遠く幼いころ夕方になるまで遊んでいた秋の公園。
こんな感じの風景を音で描くイメージで演奏すると、自然と感情がこもってくるのではないでしょうか?
思い浮かべるイメージに正解や不正解などありません。
ノスタルジックな想い出などは人それぞれだと思いますので。何年後かには先ほど思い浮かべた風景も変わるかもしれませんし。それが演奏者による表現の違いになっていくものだと思っています。
ただこれは意外と難しいのである程度曲が自分のものになっている必要がありますね。想像しながら演奏するのが難しかったら、実際にイメージする写真や画像を引っ張り出してきてそれを見ながら演奏するのも効果があると思います。
映画のワンシーンに自分のギターでBGMをつけている感じで。
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